妊娠に必要な栄養素といえば葉酸ばかりクローズアップされますが、葉酸以外にも必要な栄養素があります。
「鉄分」
鉄分は血液をつくるために欠かせない大事な栄養素です。とくに後期に近づくにつれ鉄分は重要となり通常の2倍の摂取が必要です。
妊娠中必要な鉄分の推奨摂取量目安は1日27mg
鉄分が含まれる食材
魚、鶏肉、全粒粉パン・全粒シリアル、緑の葉物野菜、豆類、ドライフルーツ、卵、レバー赤肉
「カルシム」
カルシウムは妊娠中、赤ちゃんの骨と歯を形成するために必要な栄養素です。ところが現在の女性は日頃からカルシウムの摂取量が半分以下で不足していると言われています。
妊娠中必要なカルシウムの推奨摂取量目安は1日1,000 mg
カルシムが含まれる食材
緑の葉物野菜、オレンジジュース、牛乳、ヨーグルト、チーズ
「ビタミン」
妊娠中たびたび起こる貧血。この貧血予防にはビタミンAやビタミンDが必要になります。また鉄分の吸収を高めるビタミンCも重要な役割を果たします。
ただし、ビタミンAの過剰摂取には注意が必要です!
ビタミンAは、水に溶けにくく脂に溶けやすい性質がある脂溶性ビタミンと水に溶けやすく脂に溶けにくいという性質をもち体に余った分は尿中に排泄される水溶性ビタミンの2種あります。
ビタミンAは、ママも赤ちゃんも体内で合成することができないため適切に食事から摂取する必要があります。しかし、一日3,000μgREを超えてビタミンA摂取した場合は、赤ちゃんに先天異常が起こる可能性があるという報告もあります。
だから、ビタミンAを摂りすぎると赤ちゃんに先天異常のリスクが高まる?と考えがちですが、ビタミンはAは体内で合成することができません。ビタミンAが不足することでまた、発育不全を引き起こす可能性があります。つまりビタミンAは、多すぎても少なすぎてもダメなんです。